2003

2003/12/10
「レッドカードより大切なもの」

今日、東アジア選手権の事実上の決勝戦が横浜国際で行われました。
日本×韓国。

結果は0-0の引き分けにより、得失点差で韓国の優勝となりました。
今回も間接的にであれ、韓国に負けたことになります。

前半18分の大久保の退場については、さぞかし皆さんも失望したことでしょう。
私もそのときは甚だショックでした。
何をしているのだ、と。何と言うことをしてくれるのだ、と。

無得点の大久保を韓国戦でも使うのか?と聞かれたジーコが言った台詞。
「使う。彼がどれほど努力しているかを知っている。」

後半に入り投入された本山も似たような状況でシミュレーションによるイエローカードを貰います。
はっきりいってシミュレーション(さもファウルを受けたように見せてPKを貰おうとする行為)は嫌いです。

ジーコも昔、アントラーズで選手をしていた頃、サッカーボールに唾を吐いてイエローカードを貰ったことがありました。

どれだけ悔しかったのでしょう。
どれだけ勝ちたいのでしょう。
ジーコは。そして大久保は。

このまま大久保を腐らせて良いのですか。



2003/12/02
「FIFA ワールドユース2004」

長い間書いておりませんでした。
うーむ。
もはや欧州サッカーも冬のチャンピオンが決まろうかという程、日程は進んでしまっておりますね。
我がスカパー!はチャンピオンズリーグの放映権を獲得した代わりにスペインリーグ放映権をWOWOWに奪われてしまいました。
何たる無念...
レアルマドリーやソシエダ、ヴァレンシア、ベティス...
まったく観れておりません。
・・・。

それはさておき、欧州選手権(EURO2004)は決勝に進む16カ国が決定しました。
ギリシャやスイス、プレーオフでトルコを下したラトビアなどに注目したいところです。

チャンピオンズリーグもちらほらと決勝トーナメントに進むチームが決まりつつあります。
レアルマドリーやユベントス、ACミランといったところは流石、磐石という感じです。

今年もいろんなところでスター候補が生まれています。
カカ(ACミラン)、ファンデルファールト(アヤックス)、スナイデル(アヤックス)、マンチーニ(ASローマ)などなど..

そしてこっそりと始まっているのが20歳以下の世代で争われるワールドカップ、即ちワールドユースの決勝です。
ワールドカップと同じように決勝トーナメントに進む前にリーグ戦があります。
日本はコロンビア、エジプト、イングランドと同組なのですが、日本はすでにイングランドを!1-0で負かしております!

もっともルーニーやミルナーといった、20歳以下なのにプレミアリーグのスタメン選手達(ルーニーに至ってはイングランドのフル代表)、を外してきている時点で、イングランドのワールドユースにかける意気込みが伝わってくるようです。
プレミアリーグの監督にしてみればワールドユースより母国のリーグ戦の方がよっぽど大事なのです。

で、昨日、日本は第二戦、対コロンビアを何と1-4で落としました。
何と言いましょうか、足技の巧みさにしてやられたという感じでしょうか。勝てる感じは全くありませんでしたね。

そんなわけで、フル代表とはパワーバランスが全く違う、ワールドユース。
第三戦、対エジプトは12/5(金)キックオフ。



2003/06/14
「ガチャピン」

トルシエが率いていたワールドユースの頃から彼のことを「ガチャピン」と呼んでいました。
あくまで僕が勝手に呼んでいただけであって、他の誰に言っても通じませんが。
彼はトルシエの時代からずっとA代表候補でした。
すなわちどの監督からも認められる存在なわけです。

当時は遠めからのミドルシュートがとても上手いという形「だけ」でメディアには取り上げられていました。
彼にしてみれば、それだけじゃねえよバカ、と思っていたことでしょう。

今回、パラグアイ戦でメディアに大きく取り上げられたのは大久保嘉人でしたが、
僕としては同じくらい取り上げて欲しい選手が彼でした。
アレックスの駆け上がっていった左サイドスペースを埋め、ボールを散らし、攻守のバランスをとる。
福西も良かったですが、ボランチの位置で、かつ守備的に動いていてあれだけ目立つなんて相当すばらしいと思います。

僕の好きなサイト、MASUJIMA STUDIUMでは、彼をちゃんと取り上げてくれてくれていました。
さすが増島さんです。

もっともっと彼を褒めてあげて。
ガンバ大阪 遠藤保仁を。



2003/05/09
「マルクス・トゥーリオ・ユウジ・ムルザニ・タナカ」

近い将来、日本人が増えることになります。
それも出産によってではなく、帰化によって。

先日「今週のごっつええ詩」の方で紹介しました、あるサッカー選手の言葉。
当時サンフレッチェ広島にいたトゥーリオの言葉でしたが。
その彼が帰化申請を出しました。

今22歳?前後と思います。
国籍を変更するということは相当に大変な決断が要ると思います。
様々な障害もあるでしょう。色々なうんざりする手続きも必要でしょう。
それもこの年で、です。

日本という国に本当にそれだけの、そうしてもらえるだけの価値があるんだろうかと考えてしまいます。
嬉しくないわけがないのですが、素直に喜べないのも確かです。

もちろん彼は彼の打算で動いているとはいえ、何か彼にしてあげられるとがないかと、考えます。
今のところの僕にはここで彼を応援しているよ、ということを伝えることしか出来ませんが、もし万が一、ここを見てくれたなら、

厚かましいお願いですが、どうか、日本のサッカーをよろしくお願いします。



2003/03/12
「2002-2003 チャンピオンズリーグ」

CLって書いたりもします。
サッカーの試合って色々ありすぎてあんまり興味ない人からしたらどれが何の試合かとか良く分からないですよね。
でもこれだったら名前からして凄そうな試合なんだろうって想像つくかと思います。

その前に組織の話を少し。
サッカーの世界にも国家と似たような大陸間の組織があります。
まずヨーロッパにはUEFAっていう欧州サッカー連盟が仕切っていて、同じようにアジアはAFCってな具合に各大陸にサッカー連盟があります。
(アフリカはCAF、南米はCONMEBOL、北中米はCONCACAFとかあります。その上にFIFA、国際サッカー連盟がある感じ。)

やっぱり各連盟も運営してるのは人間ですから、儲けたいわけです。色々な興行を考えるわけです。
で、普通に考えて出てくるのは以下の二種類ですよね。

UEFAの中で一番強い国はどこだ?
UEFAの中で一番強いクラブチームはどこだ?

ヨーロッパを例にとりますが、前者がカタチになったのがユーロ2004とかユーロ####(開催年)と言う風に呼ばれる欧州選手権。
これは下手したら(下手しなくても)FIFAが主催するワールドカップよりレベルが高いです。
で、後者がカタチになったのがUEFAチャンピオンズリーグです。
おんなじように各大陸で似たような大会が開催されてます。
(アジアだと前者に相当するのはアジアカップ。後者がAFCチャンピオンズリーグ。)

選手はクラブチームの試合と国家代表の試合と二種類あるわけですね。
それ以外にも親善試合とか、特に大きな大会じゃなくても代表のAマッチ(FIFAが公式に開催する国家代表戦)とかあるわけです。
そんな風にただでさえ試合数が多いのにFIFAが「じゃあ大陸間のクラブ王者同士も対戦しようぜ」とか言い出して、
世界クラブ選手権を開催しようとして周りからブーブー言われたもんだから今んとこ延期になってます。

さてCLに戻りますが、UEFAのCLは各国のクラブチームの上位1〜2チームくらいしか出場できません。
(イタリアとかスペインとかいった強い国は4チームくらい出れる。更にその下位1〜2チームはUEFAカップという別の大会に出場できる)

毎年の各国のリーグ戦に勝ち残って上位になってやっと出場できるリーグなわけですね。
それがチャンピオンズリーグという名の所以です。

で。

今そのCLの真っ只中でして。すでに16強が8強に絞られようとしている段階です。
どんなチームが残ってるかといいますとこんな感じです。
ま、クラブチームですからイタリアのチームだからといって国籍はバラバラですけどね。

インテル(イタリア)
ニューカッスル・ユナイテッド(イングランド)
バイヤー・レバークーゼン (ドイツ)
バルセロナ(スペイン)
アーセナル(イングランド)
バレンシア(スペイン)
ローマ(イタリア)
アヤックス(オランダ)
ボルシア・ドルトムント(ドイツ)
レアル・マドリー(スペイン)
ミラン(イタリア)
ロコモティフ・モスクワ(ロシア)
バーゼル(スイス)
ユベントス(イタリア)
マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
デポルティボ・コルーニャ(スペイン)

(太字は8強に残りそうなチーム。または8強が確定しているチーム。)

これがまたWOWOWに加入していてかつ深夜に起きていないと観れない試合達なんですよね...




2003/02/02
「新レッジーナ」

ボローニャ、ラツィオ、ペルージャ。
あのレッジーナが上記チームから3連勝です。
ラツィオなんて首位争いをしていて、しかもラツィオのホームで!
今日はレッジーナのホームでかなり余裕を持ってペルージャを下しました。
最近のレッジーナの試合は見ていても面白くなってきました。
今季の前半は俊輔が出ていても観る気失くすくらい面白くなかったですが。

「あのレッジーナ」というのは僕が「間違いなくセリエB落ちする」と予想したレッジーナですが、最近生まれ変わりました。
セリエB落ちを予想した後、レッジーナは監督を交代させました。
更に年明けにパルマ(ヒデのいるチーム)からかなり有効な選手を3人連れてきました。

「間違いなくB落ちするレベル」から「ひょっとしたらセリエAに残留するかもしれないレベル」に格上げです。
仮に残留しても中村俊輔はレッジーナにはいないだろう、という噂です。
言い換えればもっと上のレベルのチームに引き抜かれることになる、ということですね。

セリエAの下位にいるチームがどうしようもなくなって監督を交代させる、
というケースは大体の場合あまり良い結果を生まないことをよく見てきました。

遡れば名波が所属したころのベネツィア、パサレラやウリヴィエリ時代のパルマ。
ホントひどかったです。
特にウリヴィエリという監督はホント「へたれ」だと思いました。
少年サッカーの監督でも務まらないんじゃないかと言うくらい。

今また懲りずにトリノというチームの監督やってますけど、よく雇ったなあと思います。
(今トリノは17位。最下位が18位。)
そういうのを見ていたので、どうだかなあ、と思っていたのですが、今のレッジーナの監督デカーニオは何か良い感じですね。
俊輔は今トップ下ではなく、3ボランチの左をやってますけど、そろそろ新境地を開拓しそうな感じです。楽しみです。

オチがありませんがこの辺で。
ヒデ、ゴールおめでとう!



2002/01/19
「六月の勝利の歌を忘れない」

首題のDVD(3800円×2本)が発売されてます。
ワールドカップ期間中の日本代表選手を取り続けたビデオを岩井俊二さんを監督にしてまとめたものなのですが、
かなりの駄作ですのでこれから購入を考えていらっしゃる方はやめた方が良いです。
もちろん私の主観的評価ですのでそんなことはない、と思う方もいらっしゃるかもしれない。
ただ僕にとってこのDVDは駄作以外の何物でもない。
多分WEBサイト上で、「このDVDは駄作だ」と言えるマスコミ側の関係者はいないのでしょう。立場上。

代表選手が泊まっていた宿舎を見たい人
日々のトルシエの行うミーティングを見たい人
ちょっとした選手同士の会話ややりとりを見たい人

そんなのを見たいのであれば買っても良いでしょうが、このDVDからは本質は何も見えてこないです。
淡々と代表選手を撮ってるだけ。
撮影者は別に選手とも仲良くないのでしょう。
人間模様が撮れている訳でもないし、テクニカルな側面を追いかけられてるわけでもない。
ただその期間の事実の切り取りがあるだけ。

そして問題なのは膨大なテープの取捨選択をしたという岩井俊二さんがサッカーのことを良く知らないんじゃないか、と思います。
その二点が致命傷ですね。

以上、買う価値なし、と思います。
日本で2000円くらいなら買っても良いんじゃないですか。



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