no more dolly


俺がここでクローンについてブーブー文句を言う前に、
クローンとは何ぞやというところからご説明したい。
これを読めている皆さんを含めた哺乳類は基本的には有性生殖によって生まれてきている。
ぶっちゃけて言うと性行為、すなわちセックスですな。

これが気持ち良いから子孫がいるんであって、
別に気持ちよくも何ともなかったらここまで人間は増えてないでしょう。
きっと。

で、そのような有性生殖によって出来た受精卵には父親と母親の両方の遺伝子が含まれていて、
偶然性によって、これまでにないユニークな遺伝子が形成され、それがガキンチョになると。

クローンはですな、超簡単に言うと、
未受精卵に誰かの体細胞の一部を埋め込むことで、受精したことにしてしまえるのだな。
そんでそれを誰かの女性のおなかで育てると。

上述した「誰かの体細胞」の誰かを、ここでは、仮にタモリだとしましょう。
そうするとこの方法だと母親の遺伝子は一切受け継がず、
タモリとまったく同じ遺伝子を持つガキが誕生するのだ。

怖いな。

しかしながら、そのガキが大人になってからサングラスをかけるとは限らないし、
同じ表情が出来るかどうかも分からない。
後天的に及ぼされる影響によって表情や性格はタモリではなくなる。

ではここで、クローンの何が問題で、何がメリットなのかを考えてみる。
科学技術庁の宣伝文句(?)を無断拝借してみる。
念のため断っておくが、日本は今のところクローン技術の「人への適用」のみを禁止している。


○食料の安定供給
肉質の良い牛や乳量の多い牛を大量生産できる可能性があるそうだ。
あのなあ、形容詞っていうのはな、必ず比較の対象があるんだよ。
中村俊輔が「サッカーが上手い」のは他の大多数が「下手くそ」だからだろう?
「肉質が良い牛」は「肉質の悪い牛」がいるから存在すんだろうが。
全部の牛が「肉質の良い牛」にはなれないんだよ。
それが「普通」になるんだよ。
官僚なのに分からないかな?


○希少動物の保護
希少動物の絶滅を回避させることができるようになるらしい。
あのなあ、なんでその種が絶滅に瀕してると思う?
おまえの家にはずーーっとフラフープが大事においてあるのか?
ダッコちゃんもとってあるのか?ルービックキューブも?たまごっちも?
あと何だ、キン肉マン消しゴムがたくさん保管されてるのか?
官僚なのに分からないかな?


○移植用臓器の作成
何々?人に移植用臓器を提供できる動物を産生する?
おまえは何様だ。
官僚は神様なのか?


○実験用動物の革新
遺伝的要件を同じにした実験・研究が可能になると。
で?
人と同じような疾患モデルを持つ疾患モデル動物を安定かつ大量に供給することが可能になると。

そこまで人類を繁栄させたいというあんたの狂おしいまでの情熱は理解した。
ではあんたは何歳まで生きたいのかね?
病気という病気を克服して、人類をどうしたいのかね?

人間はダイナマイトを創ったときも、核爆弾を創ったときも、
「軍事になんて一切使わないもんね」という態度を装った。
今回も今のところはそう装っている。
そして多分今回も止まらない。

最終的にどうなるか予想しようか。
目的のほとんどが軍事と金儲けに使われるに決まってんだろうが!!

次回は「軍事と金儲けに使われだしたクローン技術」というタイトルでお送りしたい。






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