引き受ける


いわゆる日本の一般的な世間体なんかからすれば、今の僕の髪型は、
「社会人らしくない」
髪型なんでしょう。

でもね、それはきちんとそうであることを認識した上で、”引き受けて”るんです。

仕事がきちんとできない
→ ほらやっぱりあんな髪型だからね

割と責任のあるこの仕事、誰に任せようか
→ やっぱあんな髪型の人間には任せられないね

そんなことを言わせないために、努力してますよ。自分なりに。
髪型を理由にしてイチャモンつけさせないように、髪形で仕事してるわけじゃないぞ、
言葉遣いがきちんとできないなんてことないんだぞって分からせたい。
多分普通の髪型のやつより数倍気を遣ってますよ。

「そんな髪型できるなんて、ふくちゃんの上司は寛容だねえ。」

など言われますが、違います。
上司が髪型に文句つけられないくらいのことをやるんです。

君が
「その髪型は駄目なんだろうな」
と思ってる時点で、君は「引き受けられない」んです。
引き受けることが出来るか出来ないかの差ですよ。


それが、「引き受ける」。


月曜夜9時に木村拓也君が主演してるドラマありましたね。
木村君は検事(検察官?)の役なんですが、彼一人だけ私服で仕事をします。
多分、今のところ、現実的にはありえないことなのだと思われます。
一般的には検事はスーツと決まっています。

これは、このドラマが視聴者に対して、投げかけたいメッセージの一つなんだと思います。
もし、このドラマに出てくるような私服の検事が本当にいたとしたら、こう言うでしょう。

「俺が私服で仕事をすることは、世の中からみれば多分批判の対象になるものだろう。
でもそれは他の検事よりもきちんと仕事をすることで信頼してもらうことができるし、
実際のところ、服装で仕事をしているわけではないのだから俺は俺の考えを枉げない。」


世の中、イメージどおりの人間が多すぎるんでしょうね。
そして「引き受けて」ないやつがイメージを作っていってしまっている。

日本人なのに金髪だと、ちゃんと働か「なさそう」だから雇わない
ココロのこもっていない適当な挨拶。
どう考えても渋滞の原因になっている迷惑な駐車
何のために政治家になったのか分かってない政治家
外見だけきちんとしてるけど仕事してないアイツ

あんた達、引き受けてないでしょ?

多数の中の一人、という考えを捨てろよ。





信号の赤を「止まれ」だと教えている日本も悪いのだが、
それを真に受けている奴らも面倒くさい存在である。

恵比寿の交差点での話。
車が来ていないので、赤だったが俺が横断歩道を渡った。
それを見た他の歩行者が、車が来ていないことを確認して次々と渡り出した。
単に青に変わったと勘違いしただけかもしれない。

そうするとババアが、渡り始めた連れの家族に叫んでいた。

「ちょっと、まだ赤だよ!渡ってもいいの?まだ赤だよ?」

このババアは1時間赤信号のままだったら1時間待ってしまうかもしれない。
しかし何だかんだ言いつつ家族の後を追って赤のまま歩道を渡っていた。

あのババアがこの文章を読むとも思えないが、このHPの主旨に則って書く。

赤信号は「止まれ」ではない。
信号の色の中で最も優先度の低い「渡れ」である。

赤で渡るときは、優先度が最も低いことを弁えて、
そのことを「引き受けて」いなければならない。

「みんなで渡れば怖くない」とか考えてるヤツらはいなくならないといけない。

自分の行動に責任を持たないといけない。
全く陳腐な台詞ではあるが、要はそういうことだ。

わかったか?ババア。
おまえからの文句を、俺は責任を持って引き受けるぞ。


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