グイン・サーガ という小説があります。 100巻で完結する予定で現在63巻まで話は進んでいて, 読み始めたのは中学生の頃であるからもうすでに 十数年の付き合いになっている。 それでもこの欄に彼女を入れるつもりはなかったのですが 最近読んだ本のあとがきにこんな文章があったので 入れざるをえません. 黒澤監督は八十八歳,今の私の丁度倍の年齢で亡くなりました. ということは今の私には,クロサワを基準にしてみたらこれから, これまでと同じだけの時間がある,ということです. そう思ったら今の私など全く駆け出しのひよこに過ぎません. そう思うことは非常な自負と野望を私に与えてくれます. 「グイン・サーガ」があと何年で完結するか分かりませんが, まああと十年かかるとしても,100巻で完結して更にそのあと私には 「もう100巻の小説をもう一つ」 書くだけの時間さえも与えられているのだ,ということです. そう思うとワクワクします. 一年一年おろそかにせず,一日一分一秒を無駄にせず, 私に与えられた時間を味わい尽くしてやろうと思います. なんなんでしょう?このバイタリティ。 彼女もおっとこまえな人間だったのです. そらそうやろ 100巻書こうっていう人やもんな... |