2003/09/22
Tue.
「大臣?」

本日、小泉内閣が刷新されましたね。
僕の認識ですと、官僚のトップ、すなわち役人としてのトップは次官であって、各省庁のトップは政治家がなるようになってるんですよね?
で、次官以下はその省庁から上がってきた人だからその省庁のことを良く分かってる。
一方、大臣とやらは、僕から見ると、至極適当に割り振られているような。
竹中さんの金融経済担当というのは珍しく分かりますが、今までの大体の大臣のイメージとしては、
「おまえらホントにその省庁を担当できんのか?」
というところです。

で、NHKで新任大臣の挨拶及び質疑応答が放送されてました。
たまたま回答してるのが、国交省の石原伸晃さんだったんですが、あの立居振る舞いを見た限りですと、少なくとも石原さんはどこの大臣になってもちゃんとやっていける人だと思えました。
逆に言うと、政治家でも何年もやってると大臣職が回って来たりする人もいるんでしょうが、ダメな人はどこの大臣を任されてもダメなんでしょうね。きっと。
そう思いました。
ああいう質疑応答を見ていると良く分かると思います。
で、やっぱり、質問してるマスコミが愚かすぎます。
あいつらの質を上げるところを日本は先ずやらないといけないと思います。
その国にとって、マスメディアの質というのは相当重要です。

そしてこれは前々から思ってることですが、それら政治に対する我々の参加の方法についてです。
後援会とか僕が良く分からない仕組みがありますが、例えば選挙について言えば「公約」で判断するのではなく、きちんと「その人がやった結果」でもって次の議員を選出すべきと思います。
その人の前職が議員でなければ「その人のやってきた結果」に加えて、展望も必要でしょう。
公約なんていうものが「あってないようなもの」だとみんな気付いていながら、他に判断材料がないので仕様がなくそこを見てしまう。
それではダメでしょうね。
結局「その人が何をやったか」がウヤムヤなまま次の選挙次の選挙になってませんか?
少なくとも二回目以降、議員をやる人についてはその人のやってきた結果を見たいです。
大きな括りでみれば、その議員の属する党が、どういう活動をしてきたのかということになりますが、我々からみればそこは見るべきではない。
議員自身を見るべきでしょうね。

もういい加減、選挙カーから名前を連呼するだけの無意味な選挙活動はやめさせましょう。
選挙カー借りたり、バイト雇って名前連呼するのって税金でしょう?
あんな無意味な宣伝方法ないっすよ?
それで効果があるなら企業がやってますって。
そうしていたのはそうしなければ伝わらない時代があったからであって、それを「今」踏襲する必要なんて全くないです。
そして、「その人は何ができて、何ができないのか。過去にどんなことをやってきたのか」を正しく伝えられる、立候補者を探していきませんか?

そういう観点でも、小泉さんがやってきたことはかなり画期的だったことももっと理解しないといけないです。
結果が出ない結果が出ないと言っては勝手に踊ってるバカマスコミに踊らされてはいけません。
あいつらはホントどうしたいんでしょう。ネタさえあれば日本がどうなろうとどうでもいいんでしょう。


あと、政治家を「先生」と呼ぶ変な習慣もやめましょう。
呼ぶ方も呼ばれる方も人格を疑っちゃいますね。



2003/09/17
Wed.
「悪いアナウンサーの見分け方」

最も歯痒い時間帯(27:30〜)のUEFAチャンピオンズリーグを観た翌日。
(チャンピオンズリーグとは何?と言う方は「日々是、サッカー 2003/03/12」をご参照ください)
要するに寝不足でややハイな感じ。
もしくは寝る前の穏やかな発想タイム。

大体、こういう、ノってる時は発想が発散するのだ。

サッカーが好きだ。
映画が好きか、と問われると素直に好きとはいえないのだが、サッカーは、言える。

今日もU-22日本代表はU-22韓国代表にしてやられた。
アウェイとはいえ非常に残念である。

サッカーに関しては常に応援するのココロである。
一番残念なのは民放各局のアナウンサーである。
前にも書いたが、酷い。酷い。
ひと月練習したら勝てんじゃねえかと思うくらい、ひどい。

あれだ。うな丼カツ丼ラーメンハンバーグその他たくさんのメニューが置いてある地方駅前近郊の定食屋みたいなもんだ。
どれもイケてない。

多分そういうアナウンサーは、どのジャンルも一級にはなれないんだろう。
マラソンを実況させてもマラソンファンからは同じように思われるんだろう。

サッカーと直接関係のない噂をよく話題にする。
解説者に「そうですね」としか言わせない質問。
断定できない事柄に対しても「〜ですからね」「〜ですよね」「〜ますからね」と言う。

無料で観てる限り、どうしようもないのでしょうか。
マスコミが足を引っ張っているこの憂うべき状態は、どうしようもないことなのでしょうか。
せめてジャンル別にアナウンサーを養成してくれないものでしょうか。

今日のサッカー中継は日本テレビ 船越雅史によるダメ実況によりお送りされました。
ナームー。



2003/09/10
Wed.
「水曜と言えば!!」

最近、「見逃してもうた〜...」と嘆くに至るテレビ番組ベスト3。

第三位
うーん。特にないんだよな..
強いて挙げれば「ガキの使いやあらへんで!」でしょうかね。
あ、「ガイアの夜明け」好きかも。

第二位
「元カレ」
日曜21:00〜
特段のコメントはございません。
客観的に見て、それ程秀でた脚本か!?と思いますが、何故か観てしまいます。
何でだ。うーん。

第一位
「水曜どうでしょうリターンズ」
千葉テレビその他/水曜22:00〜22:30

ていうかこれを書きたいがために無理矢理ベスト3を挙げたというですね、まあ要するに今日見逃したんですね。ええ。
リターンズ、と付いているのはある種の再編集版と思われます。
北海道ローカルなのですが、千葉では観れます。
北海道ローカルなのですが、北海道以外の地域でも相当数観ていると思われます。
相当面白いです。
この俺が言うんだから間違いねえぞ。このやろう。
割と観てますが、彼らが何故過酷な旅をしているのか私には未だに分かってません


こちらで一部視聴可能です。
ちょっとお金を出すとかなり観れます。


番外
ありとあらゆるサッカーの試合中継



2003/09/08
Mon.
「Dolls/北野武」

ちょっと前に映画の話を書いたことがあるんです。
かいつまんで言うと、「つまらない映画が多すぎてウンザリだ。」というような感じです。

でも、こういう素晴らしい映画に出会ってしまうと、単に探し損ねてるだけなんじゃないかと思い直しちゃいますね。

勿論これまでの北野作品は殆ど観ていましたし、そのクオリティも知ってました。
どれもが震えるような感動を与えてくれたことを記憶しています。

で、Dollsですが、これも、月並みですが、あー、素晴らしかったです。
色々WEBで調べていますと、案の定、賛否両論があるわけです。
なるほどなるほどと思いながら読んでましたが、「全く面白くなかった」というような感想もあるわけですね。
あとは、方法論が使い古されたものだ、とか。
何を観とんじゃい。

と思いますね。
嗚呼、此処にも莫迦の壁といふものがあつたのか。
京極夏彦風に書けばそういうことですかね。
(念のため書いときますけど、そう思った人をバカといってるんではなくて、そこに養老さんの言う「バカの壁」があるのだなあということです。)

作品の内容は矢張り書くべきではないのでしょう。
ただ、そこには歪んではいるものの、純粋な「想い」の結晶が三つ、表現されているのです。
敢えて愛とは言いませんが、不器用で不恰好な、けれど美しいと思わせる何か。

石田小吉も詩に書いています。
「少しだけ歪に美しい」と。

あと二つ、書かせてください。
菅野美穂。別にファンでも何でもないけれども。
あなた。素晴らしい。もっと評価された方が良い。

もう一つ。
どこかの段階で「そっち」に振れたんだと思うんですが、ヨウジヤマモトのファッションショーではなくて、
単なる綺麗事になってしまわないためにも、現実に即した衣装だった方が僕は良かったと思います。
日本の四季が綺麗なことも、出演者の衣装が統一されていることも、本質だとは思いたくないのです。

まだご覧になっていない方、是非どうぞ。

ちなみに今年観た映画ベスト3は以下のとおりです。
戦場のピアニスト
Dolls
カノン



2003/09/07
Thr.
「予定調和」

その昔、NHKのさる担当者の方からコメントを依頼されたことがある。
放置自転車に関する番組を作る予定なので、意見を聞かせて欲しい、というような内容だったと思う。

ちょうどその頃浦安市の放置自転車に関する話を日記に書いていたので、
その方はそれを偶然にも検索でひっかけたらしい。

で、たった今、NHKで放置自転車に関する番組をやっている。
これもたまたま見かけたものである。
何か縁があったとしか思えない。

まあ、音声を消して見ていたのでおおよその流れしか分からないが、恐らく、
違法駐輪する人たちを先ずは悪者に仕立て、いかに違法駐輪をなくすかをあの手この手で考える、というような感じだ。

ほとんどの施政者は違法駐輪に対して景観を損ねるなどという理由から、
・駐輪場を設ける
・違法駐輪は撤去する
・花壇や赤いコーンを置いて無理矢理スペースを埋める

などの施策をとっている。いずれも愚策である。
人を信用しているの結果ではなくて、根本から問題を治そうという気概が全く無いのだ。
金を払って、しかも遠い駐輪場に停めに行くほど、人間はお人よしではない。
放置自転車をなくすには、中途半端は許されませんよ。

ただ老人雇用のことだけを考えたような、ゆるい、週一の撤去作業程度ではダメです。
毎日撤去するくらいやらないとダメです。
総体としての人間に対しては、パブロフの犬のように教え込まないとダメです。
あるいは都市計画の時点で先天的に考慮に入れていないとダメです。

携帯電話を見てごらんなさい。
携帯電話でカメラを使うとき「必ず音が鳴る」こと。
携帯電話を濡らすと「必ずバレる仕組みになっている」こと。

総体としての人間を扱うにはこのくらい「信用しない」ことが最早当然です。

え?
残念ですか?

東京ディズニーランドにゴミが落ちていないのは、この「信用しない」ことを前提に計画されているからです。
夢を売っているところこそ、こういう気を配らないといけないなんて皮肉なもんですね。

「反対」と言ってれば戦争がなくなるのか?
なくなりませんね。それが現実です。

残念ですか?